[スタッフブログ]受容する、ということ


「小林麻央さんのブログについて、コメントして欲しい」
こころアカデミーの資格取得プログラムの受講生が、言ってくれた一言です。

前から、噂にはなっていて、よく耳にするブログですね。

これは、夫であり歌舞伎役者の市川海老蔵や小林麻央さんら自身が著名であったから、更には著名人夫婦だから、というだけではないですね。

二つの言葉が頭をよぎりました。

“四耐”と“生老病死”

人は、苦しい状況で、耐える力がどの程度なのか、発揮します。
“四耐”という言葉があります。
『冷に耐え、苦に耐え、煩に耐え、閑(ひま)に耐える』
陽明学者の安岡正篤氏が紹介してくれています。

苦しさも様々で、どのような苦しみに耐えられるのかも、人それぞれです。
冷遇されること、人が自分のことを見てくれないことに耐えられる人。
思い通りにならない苦痛に耐えられる人。
わずらわしいことに取り組むことに耐えられる人。
干されること、閑職におわれること、左遷されること、暇に耐えられる人。

そして、思い通りにならない苦痛が、“生老病死”という仏教の用語です。
生まれて生きること、老いること、病むこと、死ぬこと、という人生における免れられない四つの苦悩のことを表した言葉です。

この苦痛に耐えている。
そして、苦痛の中でも、日々の生活を大切に過ごすことができる。

これは、カウンセリングのとても深い“受容”と一致すると思います。
何とかしたいことがある時、何とかなっていないと心が暴れだす。
それを受容しながら、何とかなっていないことも受容できるようになっていく。

簡単に書けるが、本当に簡単ではないことではないことを、気付かせてくれるのが、この小林麻央さんのブログなのかな、と感じました。

小林麻央さんのブログから感じた、もう一つの側面を、こころアカデミーを主催する「東京メンタルヘルス・カウンセリングセンター」でも配信しています。


玉井筆

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